武器に突破の力を付与する材料。 光を灯すことで闇を払うように、辺境の人々は、手にした灯り消えない限り、邪悪なものが生者の故郷を侵すことはないと深く信じている。 長夜を守ると誓った戦士もまた、そう信じていた。ゆえに、飛んで火に入る夏の虫のように、男たちは鉄の鎧に守られた脆き肉体をもって、山のような災厄へと立ち向かったのだ。 漆黒の荒廃が彼の血肉を蝕むまで、あるいは彼の血肉が汚れた黒潮を呑み込むまで——もはや二者を区別することはできなかった。