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十字路のバラッド
HP上限+10%。装備者が月反応を起こす、または敵に月反応ダメージを与えた時、装備者の元素エネルギーを14回復し、継続時間12秒の「豊饒の海の神酒」効果を獲得する。「豊饒の海の神酒」:HP上限がさらに+14%、月反応ダメージの会心ダメージ+60%。元素エネルギーの回復効果は18秒毎に1回のみ発動可能。装備したキャラクターが待機している場合にも効果を発動できる。
使用キャラクター — 法器
物語
「月の子、私の小さな鳩よ」 「たとえ塵がその白い羽を汚しても」 「たとえ温かく抱かれずとも」 「月が優しい眠りを与えてくれますように」 砕けた形骸は月になれなかった霧の郷へと堕ち、祝福は清水と苔原の中へ散りゆく。 時と風の届かぬ檻の中で、時を遡る者は三姉妹の永眠を見た。 始まりも終わりもない永遠と刹那の中で、幽閉された月の少女は闇夜をさまよい、 その意識で、かつての月がここに残した寝言のように、儚く古い記憶を優しく撫でる… 銀色に輝く船は、昼と夜の境界で山と海の間を巡り、 大地の骨の脈動が未だ高天に屈服していない時代に、穢れなき者たちの亡霊を導き、 穢れた俗世と寒々しい大気を渡り、見えざる月の裏面で安らかに眠らせた。 それでも、金色の屋敷の三人の女主人が人の子の瞳に視線を向けることはできなかった。 七重の災厄の支配者は、神々が俗世のささやかな苦痛に心を痛めることを許さない。 原初に定められし律法の前では、ただ身を伏して尊奉することのみが、人に対する真の愛なのだ。 玉色の帷の間に座し、生きとし生けるもののために運命の銀糸を紡ぐ三姉妹でさえも、 運命に蹂躙されし古の民と凡人について語る時は、ただ三重の沈黙を貫くのみである。 哀愁や憐憫、羨望や慕情は、幾十万里もの月光のベールに隔てられている。 地上に生きるものを守るために、穢れに黒く染まった旧主に背かざるを得なかったにせよ、 反逆の種火を守るため、内乱の際に双方を見捨てざるを得なかったにせよ、 暴虐なる僭主への復讐のため、心を暗き穢れに染めざるを得なかったにせよ、 彼女と同じように世を渡ってきた彼女たちは、幾多の寒夜を照らしてきた三つの輝く月は、 ついには自身の前途を照らせず、その三つの道の果てに待ち受けるのは、忘却の闇のみだった。 それは三が三であり続けた時代に、消え去ったかつての月が嘆いた未来だった。 ——しかし、暗闇の中の道は、本当に彼女たちが見た三本しかなかったのだろうか? 彼女だけの思い出の中で、この世界には存在しないあの金色の星は、 銀月の孤独な庭に映っている、いつも彼女の心に寄り添い続けるその星の光は、 たとえ幾千万年の時を隔てようとも、消え去ってしまった無数の世界を隔てようとも、 かつて彼女の瞳に映ったその星は、きっと彼女の帰り道を照らし続けるだろう… そう信じた次の瞬間、三が三でなくなる世界が始まりを迎えるのだ。 漆黒の果てで、十字路の主は、三つの方向に伸び行く道のほかに在る、四つめの道を振り返った。 蜜のように滴る夢色のベールの中で、星の下で約束した仲間たちとの出会いを、ただ静かに待ち続ける。 「月の子、私の小さな鳩よ」 「苦しみと別れに哀しまないで」 「美しい花の夢が窓辺に咲き誇りますように」 「月の輝く夜に、月と共に眠るでしょう」