火渡りの堅実
生の花
烈火の中で咲く花、古代の知者はそれをつけて火の海に入ったらしい。
物語
烈火に燃えてから咲く花。 灼熱の痛みでつける者はどんどん強くなる。 火のように赤く染まった花。キラキラ光るメノウのようである。 この火を浴びた花を、火の上を歩く賢者が胸につけた。 火渡りの賢者は最期、人々にこういった。 「これは烈火に燃やされて咲く花だ。この俺が灰にでもならない限り」 「この花はどんな過酷な環境にさらされても残り火のような輝きを放ち続けるだろう。」 その後、人々は輝きを追って、燼寂海の端に辿り着いた。 だが賢者はもういない。残ったのは余燼の中で咲いている花だけであった。